●人間が健康で幸福に、そして繁栄するための第一の鍵は何でしょうか。
それは、自分は今の現実の自分よりも、可能性や潜在能力において、一層偉大なる力を有するものであることを自覚することです。
本書は、聖書、仏典、米国の光明思想家等の言葉を繙きながら、善と福とを実現するための根本原理と実践法とを、詳説した書です。なぜ善人といわれる人々が善と福を実現できないのでしょうか。そこには四つの原因があると明示し、その原因を知る方法を第1章から第13章にわたって懇切に説いています。
例えば、第九章には“「牝鹿の脚」の話”という興味深い物語が収録されています。
善と福を実現するための「幸福の哲学」とは何かを、「牝鹿の脚」の前脚と後脚を例えに、不思議な物語は展開し、読者を引き込みながら紹介してゆきます。
また、「序文」では、本書の読み方を次のように示唆しています。
『先ず九章の「牝鹿の脚」の話を読み、それから13章の「幸福の世界に出る法」を読み、1章から順次読み進むと善と福とを実現する原理がより分かりやすい』
このほか、繁栄と健康と幸福を得るための心の活用法を詳解しています。より美しく完全なる世界は自身の心が創り、善のみの世界を祈り、信じ切ることの偉大さを説いた本書は、読み応えある不朽の名著といえましょう。
今回、昭和23年に初版刊行された旧版の正漢字、歴史的かな遣いを常用漢字、新かな遣いに改め、活字も大きく読みやすくして刊行いたします。
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【目次より】
第1章 善と福との実現原理としての神
第2章 罪の消え方に就いて
第3章 人間不滅の話
第4章 浄土のあり方に就いて
第5章 釈迦成道会に因みて
第6章 臨終の大事に就いて
第7章 四無量心の展開
第8章 何故此の世界に不完全があるか
第9章 「牝鹿の脚」の話
第10章 生長の家の神は「根本中」也
第11章 心を澄まして聴く
第12章 思索と体験
第13章 幸福の世界に出る法