◎日常生活のありふれた行為や身近な環境の中に埋もれている「癒しの力」を再発見!
いまや患者自らが医師や病院を選ぶ時代。しかし投薬や手術は危険で高価なわりに、治癒率は意外と低いものです。医療に頼る以外に、何か私たちにできることはないでしょうか。本書はそうした要望に応えて、日常生活や身近な環境の中にあって、一般に見過ごされている驚くべき「癒しの力」を豊富な事例とともに紹介しています。 たとえば「楽観」。医師から告げられた生存率を“死刑宣告”と受け取って悲観し、予定通りに亡くなる患者は少なくありません。しかし楽観的な人は、実際に生存率が上がるのです。そうかと思えば「涙」をこらえて頑張る人よりも、めそめそ泣く人のほうが回復率が高いそうです。安全は長寿につながりそうですが、「危険」は免疫系を刺激し、自然治癒を促します。 「不潔」であることも免疫系を鍛える働きがあります。近年のアトピー、花粉症等の増加は、環境の清潔化によるものとか。「虫」(ウジ虫)が現代医療で用いられていることはご存知でしょうか? 興味深いエピソードにつられて読み進めていくうちに、新たな医療の枠組みもわかってくるという、まさに面白くてためになる本です。
【目次より】
第1章 楽 観
第2章 忘 却
第3章 目新しさ
第4章 涙
第5章 不 潔
第6章 音 楽
第7章 危 険
第8章 植 物
第9章 虫
第10章 不 幸
第11章 何もない/しない
第12章 幻の声
第13章 謎/神秘
第14章 奇 跡