【 人物紹介 】 |
ジグムンド・フロイド(Sigmund Freud)1856-1939 フロイト・ジークムントとも呼ばれている。精神分析学の創始者。1856年オーストリア、フライベルグ(当時)に生まれる。夢の分析による深層心理学をうちたて、精神医学のみならず社会学、政治学、文化人類学、文学等に重大な影響を与えた。 20世紀最大の思想家の一人。モラビアに生まれ、ウィーン大学で医学を学び、臨床医になる。はじめヒステリー治療の研究を行なっていたが、1900年に無意識(本人が知らない隠れた心理)の過程がわれわれの考えや行動を決定すると論じた『夢判断』を発表する。これを契機にフロイトの名声が高まり、以後40年間著作物をつぎつぎに発表する。そのなかで第一次大戦後ごろから生命には生体を無機状態にする欲動、つまり「死の欲動」があるのではないかと思索しはじめ、『快感原則の彼岸』を発表。1923年にガンと診断され、以後自分の死と闘いつつ、1938年にナチスから逃れるためイギリスに亡命。1939年に死去。著作は『フロイド選集』(全17巻,日本教文社)『フロイト著作集』(全11巻,人文書院)等がある。 |