高度経済成長期以来、子育ては母親の分担とする雰囲気が一般化し、教育の場に父親の姿が見えなくなった。
一方子供をとりまく問題は次第に大きくなり、学級崩壊、学校崩壊という状態まで追い込まれたところもある。
そのような場に、父親が姿を見せただけで、問題が解決するという事例が多く見受けられる。
多くの事例を紹介しながら、父親の存在意義を明らかにする。
【目次より】
お父さん出番ですよ
父親がそこにいたら
お母さんは見えるがお父さんが見えない
レッテルを貼りつけないで
父親は黙って見つめていた
好きこそものの上手なれ
後ろ姿の躾
生きて働く家族
堂々とお父さんをやろう
何が子どもたちを変えるか
フルネームで呼んでみたら
下水流しの省二
幸せ学級作り
割れ目があればそこから生命が出てくる
家庭の独裁者を演じる不登校
自分の善性を認められればそれが出る
亡父への一筆啓上
「東京見えたか! 上海見えたか!」
彼女の人柄判ったでしょう、お父さん
父性と支える母
無駄なことは何もなかった
三人の子の親父として
中学生に語る「愛の講座」
「違い」が生み出す新しい価値
学年長の講話
好きだったら結婚してもいいの
あだ花は実らず散る
ヴィーナスの恥じらい
後日談